2020年10月23日
ゼントラストの浅田です。前回、デベロッパー業務におけるPLの話をしましたが、少し詳しく書いてみたいと思います。PLとは、事業収支採算書やプロジェクト収支、ともいいます。基本的には売上−原価=利益という、単純な式になります。家計簿だと、収入−支出=貯金となりますね。ケースバイケースですが、貯金ができない、それどころかマイナス収支になると、あまり家計状態がよくないといえます。
さて、これを不動産投資に置き換えると、どのようなものになるでしょうか。例として、3,000万円の古屋付き土地を買い、2,000万円で戸建て住居を建築し、月20万円で賃貸し、1年後に6,000万円で売却できた例を考えてみます。
売上
売却価格 6,000万円
家賃収入 240万円
売上合計 6,240万円
原価
土地価格 3,000万円
造成工事費 100万円
解体費 100万円
測量費 100万円
土壌汚染対策費 100万円
建物価格 2,000万円
設計費 100万円
近隣対策費 10万円
購入時仲介手数料 90万円
売却時仲介手数料 180万円
原価合計 5,780万円
粗利益
460万円 (粗利益率7.3%)
他にも、金利、人件費、不動産取得税、固定資産税・都市計画税、不動産譲渡税などがかかり、それらを引いたものを経常利益といいます。私が所属していたデベロッパーでは、経常利益率が7%以上であることを求められていて、収支を組んで上司のOKが出れば経営陣にプレゼンします。決裁を取るためにたくさん資料を準備しました。残念ながら、検討しているうちに他社に買われてしまったりもします。余談ですが、アパホテルなどは、社長の即断即決が多いらしく、仕込みには強いと評判でした。そうすると、土地を持ち込む側(銀行やコンサル会社)も、「あそこは買ってくれる」と評判になり、優先的によい土地が仕込める好循環になります。
さて、上記項目を精査し、経費を抑え、また資金が寝ないようにしてプロジェクトを回していく、そんな能力がデベロッパーには求められます。
長くなってきたので、続きは次回にします。お楽しみに!
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