2020年11月24日
ゼントラストの浅田です。先日、都内のある高校で、講演会をおこないました。キャリア論と題し、主に不動産、海外(ベトナム)で仕事をしてきた経験を話しましたが、熱心に聞いてくださり、ありがたかったです。
さて、生徒さんから質問が多かったもののひとつに「どうやってベトナム語を勉強したのですか?」というものがありました。私は学生時代にベトナム語を勉強していたというわけではなく、30歳を超えて初めて学習をはじめました。そんな私の勉強方法とは、基本的には、書き下し(ベトナム人に教科書を読んでもらい、ノートに書き写す)と、日記を書き、ベトナム人に添削してもらうことを毎日繰り返しました。書き下しは、ヒアリングスキルとライティングスキルを同時にアップさせることができ、日記は語彙力をアップさせることにつながります。それから、私はコミュニケーションをとることは好きだったので、よくカフェに行き、定員さんと話したりしていました。そうすると、教科書に書いてあるフォーマルな言い回しではない言葉を、自然に学ぶことができます。
もっとも、海外で働く上で、その国の語学は必要不可欠なものとは、必ずしも言い切れません。語学ができなくても、海外で活躍している人は多くいます。しかし、語学ができなければ「優秀な通訳を採用する目」という別のスキルが求められてしまいます。また、何よりも、一生懸命に外国人がその国の言葉を勉強している姿って、いいものですよね。日本人としても、外国人が日本語を片言でも話してくれれば、なんとなく嬉しい気分になるものです。その意味で、私は語学を「よく切れる包丁のようなもの」と表現しました。包丁がなくても、なんとか料理は作れます。でも、包丁があったほうが便利だし、おいしい料理を作る難易度は格段に下がります。もっとも包丁だけあっても、材料や腕がなくては料理を作れません。語学も、それだけあっても、話す中身が空っぽだと、つまらない人間に見られてしまいます。外国語で話す内容が、母国語で話す内容を超えることは絶対にないからです。
大勢の人の前、しかも高校生の前で話すことは、やはり緊張しました。でも意識的にこういう機会を作ることがいい刺激になると思い、講演に臨んだ次第です。これからも機会があれば、やっていきたいと思います。
今回も読んで下さり、ありがとうございました。
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